【学徒インタビュー】A.Sさん

金沢会館の館長をされているA.Sさんにインタビューしました。

仏縁を結ばれたきっかけや、会館建立のエピソードをお聞きしました。

目次

ご縁を結ばれたきっかけ

どのようにして仏法と出会われたのですか?

建築会社で働いていた20代の終わり頃、取引先の方から妻を紹介されました。

妻はその前から親鸞聖人のみ教えを聞いていました。
何度か会った頃、妻から、仏教を学んでいることを話してくれました。

私は特に驚くこともなく、”そういう人もいるんだな”くらいに思っていました。
葬儀などで仏教に触れる機会もよくあったので、抵抗はありませんでしたね。

結婚してからは妻をご法話会場に送っていくようになりましたが、私は会場の前まで行くだけで、法話を聞くことはありませんでした。

初めてお話を聞かれたのはいつ頃ですか?

しっかりとお話を聞いたのは、富山の親鸞会館落慶のときが初めてだったと思います。
落慶行事の中で学徒の皆さんが劇をする機会があり、妻がその劇に出ると聞き、私も観に行ったのです。

そのときは長男も稚児の初参りに参加したので、私の両親も孫の晴れ姿を見たいと一緒に参詣していました。

そのように最初は家族の縁で参詣していましたが、何度かお話を聞いていくうちに、これは自分自身も聞かねばならない大事な教えだとわかってきました。

真剣に聞かせていただこうと思い、しばらくして親鸞学徒となりました。30歳を過ぎた頃でした。

稚児の初参り・・・お仏前に献花、礼拝し、親子共に、阿弥陀仏とのご縁を深める行事

30年以上続けて聞かれているのですね

共に聞法する法友がいたので心強かったです。車に同乗して各地に聴聞に行きました。

特に金沢会館の建立委員長を務められたSさんとは同年代で、お互いに夫婦で聞法していましたので、とても仲良くなりました。

遠方に聴聞に行くときだけでなく、普段からお互い家族連れで食事に行ったり、遊んだりしていました。
会館建立のときも、そんな懐かしいメンバーが建立委員になって頑張っていましたね。

Sさんのインタビュー記事もあります。こちらもお読みください。

金沢会館建立を振り返って

A.Sさんも建立委員に立候補されたのですか?

会館用地が手に入ってすぐ、建立委員長になったSさんが、ぜひ力を貸してほしいと声をかけてくれました。

長年の法友であるSさんから声をかけられたことと、建築業界で培った経験を少しでも活かすことができたらとの思いから、私も建立委員にさせていただきました。

仕事では特にアフターサービスを担当していた期間が長く、老朽化によって出てくる不具合をたくさん見てきました。

そういう不具合は設計のときに対策しておけば防げるものも多くあります。

金沢会館の設計段階では、より長く維持できる会館にしたいと思い、私も意見を出しました。

経験者ならではの視点ですね

例えば、新築のときには綺麗だった壁でも、時間が経つと涙の跡のような黒い汚れが付いてしまうことがよくありますよね。これは窓枠に溜まった汚れが雨水などで流されて、壁をつたっていくのが原因です。

その対策として金沢会館は最初から窓枠に雨垂れ防止の部品を取り付けるようにしたので、壁が綺麗に保たれています。

屋根も非常に大切です。特に北陸は雨や雪が多いので、しっかり考えて造る必要があります。

鉄板の屋根は軽くて価格も手頃ですが、サビに弱いので定期的にメンテナンスが必要になります。
仕事でも屋根の定期修理をよくやっていました。

その経験から、金沢会館の屋根には瓦を提案しました。
「小松瓦」という、雪や凍結に強く、北陸の気候に合った瓦を使っています。

釉薬(ゆうやく・うわぐすり)を表裏に塗ってから焼くため、雨や雪に強くなるそうです。

形も弓型になっていて雪が上に残りにくいのだと思います。
釉薬で表面がツヤツヤしているので、晴れているときは瓦が輝いて見栄えもいいですね。

重厚感もありますし、金沢の街並みにも合っていて、瓦にしてよかったと今でもよく思います。

小松瓦について、小松市のホームページに紹介されていますのでお読みください。

建立のときに一番苦労されたのはどこですか?

いま思うと皆さんの力が集結してうまく進んだ記憶が強く、苦労はあまり思い出せないですね。

ただ、設計のときにあまり注目していなかった箇所が、実物ができ始めるとイメージと違っていた、ということがありました。
そのたびに建立委員が集まり、最善の解決策はないかと何度も議論しました。

それだけ皆さんの思いが詰まった場所でもあります。

今後の金沢会館について思われることはありますか?

親鸞聖人のみ教えが説かれる場所として未来に残していきたいので、建物も長く維持できるようにしたいです。
水回りや空調、音響などは、どうしても時間が経つと修理や交換が必要になるので、皆さんと協力して対応します。

今年は元日に能登で地震がありましたが、そのような災害も他人事ではありません。防災措置も考える必要がありますね。

未来の親鸞学徒にもこの法城を引き継いでもらいたいので、最善を尽くしたいと思います。

インタビューを終えて

金沢会館がいつも綺麗で使いやすい状態に保たれているのは、建立当初からの様々なご苦労があってのことなのだとわかりました。

それにしても、建立委員長のS.Eさんも、館長のA.Sさんも、奥様がきっかけで仏縁を結ばれたのですね。
会館建立の真の立役者は、奥様方なのかもしれません。またいずれお話を伺えたらと思います。

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