金沢会館の管守を務められているA.Mさんにインタビューしました。
いつも美しいお仏花を生けてくださっています。会館のお花についてもお聞きしました。
仏法との出会い
ご縁を結ばれたきっかけを教えてください
20代後半の頃だったと思います。いまから40年ほど前です。
向かいの家にKさんという方が嫁いできました。私より5つ年下でした。
そのKさんは、毎週のようにどこかに出かけていました。向かいなのでどうしても見えてしまうんですよね。
いつもどこへ行くのか不思議に思っていたのですが、実はKさんは仏法を聞きに行っていたのでした。
後で聞いたところ、Kさんのご両親もいつも聞法に出かけられていた仏縁深い方だったそうです。
私もKさんと仲良くなるにつれて、自然にご法話に参詣するようになりました。
初めて参詣したのは観光会館(現在の金沢歌劇座)での高森先生のご縁でした。
皆さんがお仏壇に向かって合掌され、お話を聞いている姿が印象的でした。
それから親鸞会の講師の方のご縁にも参加するようになり、私も正しい親鸞聖人のみ教え一つを聞き求めようと決めました。
Kさんの運転する車に乗せてもらい、日曜日は一緒に聴聞に出かけるようになりました。
ところが、私が仏法を聞きに行くようになり、主人は何も言いませんでしたが、親戚が心配するようになりました。
ある日私が帰ると、主人の兄弟姉妹が集まって話をしていました。雰囲気から私のことを話しているとわかりました。
それで私の方から、「出て行けと言われるなら出て行きますが、お父さん(主人)のことは皆さんでお願いしますね」と言ったんです。
すると皆さん黙ってしまいました。それからは何も言われなくなりましたね。
周りに頼られる存在だったのですね
聴聞のとき以外は毎日休みなく働いていましたからね。
主人の家は農家で、りんご、桃、梨などを作っていました。主人と結婚してから私も一緒に働きました。
当時は果物を箱詰めして市場に出荷するまですべて自分たちでしていましたので、毎日忙しく、休みはありませんでした。
夜は夜で作業があるので、朝から晩まで働いていました。主人はとにかく真面目一本の性格でしたね。
しばらく経ってからですが、主人が一緒にご法話に参詣したこともありましたよ。
ただ、主人は若いうちに体を悪くしてしまって、遠方へはあまり行けませんでした。
お花は以前から習われていたのですか?
特に習ってはいなかったのですが、家の庭で花を育てたりはしていましたし、花は全般的に好きですね。
家以外でお仏花をたてるようになったのは、金沢会館が建立されてからです。
金沢会館のお仏壇は大きくて立派なので、それにあったお仏花をと思い、試行錯誤してきました。
なぜ仏壇に花をお供えするかご存知ですか?仏花が何を表しているのかについては、こちらをお読みください。
お仏花を生けるときに心がけていることはありますか?
金沢会館の場合、まずはお仏壇に見合うような大きなお仏花にすることを心がけています。
とは言っても、横に広がってしまうと見栄えがよくないので、スマートに縦長にすることが大事だと思います。
いつも自分の生けた花を写真に撮って保存していますが、いま写真を見返すとやはり最初の頃は見栄えがまだまだですね。
我ながら上達していることを実感します。
また、後ろに緑があると花が映えて綺麗に見えるので、葉の付いた木の枝を一番後ろに入れるようにしています。
花は購入することが多いですが、枝は家の庭にあるものを使っています。
お仏花用にと思い、新たに庭に植えた木もあります。
隣のお宅にちょうどよさそうな葉の付いた木があったので、その家の方にお願いして使わせてもらったりもしました。
特に椿の葉が綺麗なのでお仏花にぴったりだと思います。
お仏花をたてるときは、最初に一番後ろの緑を入れます。
そのあとメインとなる花をポンポンといくつか置きます。メインの花は大きめのものがいいですね。
そして、その周りを他の花で飾っていくように作っていきます。
お仏花に使わなかった分は、もう一人の管守のAさんが花瓶に入れて上手に会館内に飾ってくださるのでありがたいです。
お仏花や館内に飾られている花々はこちらで紹介していますので、ご覧ください。
いろいろな工夫をされているのですね
金沢会館のお仏花のことを考えるのが日々の楽しみになっていますね。また、誇りにも思っています。
お仏花を見られた方が「これは何という花ですか?」と聞いてくださることがあり、それをきっかけに話ができるのもとてもうれしいです。
私も花を買うときにお店の人に花の名前を聞いて答えられるようにしています。
もっと上達できるようにと思い、二千畳でご縁があるときはお仏花もよく見て学んでいます。
会館のお仏壇用の台所が広くて使いやすいのも、とてもありがたいです。
一つの部屋になっているので、ときには戸を閉めて集中して取り組むこともできていいですね。
これからも頑張りたいと思います。
インタビューを終えて
金沢会館に飾られた花を眺めていると、いつまでも居たくなりますよね。
光に向かっている皆さんを応援しているようにも感じます。
美しい花に彩られた会館で、今後も真剣に聞法いたしましょう。
