5月21日は親鸞聖人がお生まれになった日。
この日の前後に、浄土真宗では、聖人のご生誕をお祝いする「降誕会」というご法筵が開かれます。令和5年の金沢会館での降誕会は、6月18日(日)の予定ですので、ぜひご参詣下さい。
降誕会とは
降誕会は、ご命日(11月28日)の前後に勤められる「報恩講」と並び、大事な聞法のご縁です。
なぜ毎年、降誕会が勤められるのか。それは親鸞聖人がお生まれにならなければ、絶対に知ることのできなかった大切なことがあるからです。それは一体、何でしょうか。
親鸞聖人の教えは「平生業成」
親鸞聖人の教えを漢字4字で表されたのが「平生業成」。これは親鸞聖人の教えから出た言葉で、聖人がお生まれになるまでは、なかった言葉です。
「平生」とは「死後ではない、生きている現在」ということ。
「業」とは、人生の大事業、人間に生まれた目的のことです。
何のために生まれ、生きているのか。苦しくとも生きねばならぬ理由は何か。
この「なぜ生きる」の答えを知ることほど、私にとって大切なことはありません。なぜなら、何をする時も、「目的」が曖昧なままでは「手段」は決められない。
「なぜ生きる」の目的を知らず、「どう生きる」の手段にどれほど頑張っても、ゴールがないのですから、永久に満足はないのです。
最後の「成」とは、「完成する達成する、成就する」ということ。
人生には、これ一つ、果たさねばならない、大事な目的がある。それは、生きている今、完成できる。だから早く完成しなさいよと、教えられた方が親鸞聖人ですので、「平生業成」は、聖人の一枚看板といわれるのです。

人生の目的は何か
では、その「人生の目的」とは何でしょうか。
親鸞聖人は、苦難・困難・災難の波が押し寄せる難度海の人生から、阿弥陀仏の大悲の願船に乗せていただくことだと仰せです。
生きている今、この船に乗ずれば、何があっても変わらぬ絶対の幸福になれます。これが人生の大事業であり、そのために私たちは人間に生まれてきたのだよと、お示しくださいました。
科学や医学が急速に進歩し、便利で豊かな長寿社会が実現しても、「人生に目的はあるのか」「生きる意味は何なのか」、それが分からぬ深い闇の中で迷走している人ばかりではないでしょうか。
どこにも明答を聞けぬ中、親鸞聖人ほど、人生の目的を明示し、その達成を勧められた方はありません。
降誕会は、その親鸞聖人の平生業成の教えを聞かせていただく尊いご法筵なのです。
編集後記、今日のお仏花
親鸞聖人の教えの一枚看板である「平生業成」の意味について、学ばせていただきました。
降誕会の佳き日に、人生の目的を果たせるよう、ともに親鸞聖人の教えを聞かせていただきましょう!
5月には、会館のお仏花だけでなく、花壇にバラの花も綺麗に飾られました。いつもありがとうございます。


