金沢会館の7つの魅力

今回は、顕正新聞平成29年6月15日号の内容を紹介します。

目次

金沢会館7つの魅力を語る

各地で会館建立が続く中、今回落成の金沢会館には、新しいアイデアがたくさん盛り込まれています。その魅力を、館長、宮本講師、K部長の3人に語ってもらいました。

1映画館以上の音響を実現「映画上映が、会館の大事な役割に」

Q1なぜ音響にこだわったのか

——講堂の音響に7・1チャンネルという最新設備が使われています。どうしてこのようにしたのでしょうか?

K部長 
これからは映画上映が、会館の大事な役割の一つになると思ったからです。それには映画館のような臨場感を体感できる設備が必要と考えました。

——落慶行事で上映した際、後ろで瓦の割れる音がして、驚いて振り返った人もあったそうですね。

K部長
一般の映画館はまだ5・1チャンネルですから、映画館以上の臨場感があったと思います。今後の音響技術の進歩に対応できるよう、最先端の設備を導入しました。

館長
窓には遮光カーテン、プロジェクターは講堂のいちばん後ろにあり、映像を見ている人に機械は目に入りません。これにより映画館の雰囲気に近づけたと思います。プロジェクターに特殊なレンズをつけることで、遠くからの映写が可能になりました。

* 7・1チャンネル

7つのスピーカーを、前方に3つ、左右2つ、後方に2つ配置し、これに重低音専用のスピーカーも加え、臨場感を味わえる音声の再生方式。

2二重断熱構造「防音にも絶大な効果」

Q2防音性に驚き そのヒミツは?

——大音量で映画を上映しても外に音が漏れず、防音性に驚きの声が上がっていました。どんな設備になっているのですか

館長
会館全体が、二重断熱構造になっています。綿状のセルロースというものを2枚の板で挟んだ断熱材と、発泡スチロールの二層が外壁の中に組み込まれています。

また窓は複層ガラスで、2枚のガラスの間に空気の層があり、これが外気の影響を受けにくくしています。普通は北海道などの寒冷地で用いられるものですが、会館の冷暖房の熱効率をよくするために採用しました。それが防音にも絶大な効果を発揮したのです。

K部長
廃品回収の車が、拡声器を使って大声でアナウンスしていた時も、館内ではそれが聞き取れないほどでした。

宮本講師
国道が近く、交通量も多いのですが、館内はいつも静かです。真剣な聴聞のためにも、また、近所に気兼ねなく、勤行や映画上映ができるためにも、会館の防音性はとても重要だと思います。

3浄土真宗の会館と一目で分かる「親鸞会の名前を広く」

Q3「浄土真宗親鸞会」看板に込めた思い

——看板はなぜ会館名より、浄土真宗親鸞会の文字がメインとなっているのですか?

K部長
一般の人には、会館名を見ても何の会館か分かりにくいので、浄土真宗の会館であることが一目で分かるようにしました。今は親鸞会のラジオ放送もあるのですから、浄土真宗親鸞会の名前をもっと広く宣伝しなければと思っています。

4木造でも十分な強度「トラス工法を用いれば丈夫で安価」

Q4木造の会館 耐久性は……

——どうして木造建築にしたのですか?

館長
建物の強度や耐久性を考えた時、当初は鉄骨か鉄筋しかないと思いましたが、調べてみると木造でも、建て方次第で十分いけることが分かりました。それならば、自然素材ならではの温かみがある木造にしようという話になったのです。

——耐久性や強度は大丈夫でしょうか?

館長
木造の場合、下からの湿けと雨漏りをいかに防ぐかです。床下は湿けに強いヒノキ材を用い、屋根には耐久性が強く、ズレにくい小松瓦を選びました。

K部長
寺院のような工法なら、木造でも頑丈な講堂を造れますが、大変な経費がかかるため、一般には鉄骨建築になります。しかし、トラス工法(三角の木枠を幾層にも重ねる)を用いれば、安価で木造でもできることが分かりました。構造設計をしっかりとやり、建築業者が「ここまでやるか」と言うほど、念入りに工事をしてもらいましたので、強度は大丈夫です。

宮本講師
木造で漆喰の壁ですから健康にもいいのです。参詣された皆さんの健康を守る会館でありたいと思いました。

5館内がゆったり明るく「静かな講堂を実現」

Q5なぜ2棟建てを採用?

——2棟建ての会館は珍しいですが、なぜこうしたのですか?

館長
当初は講堂を鉄骨、庫裏は経費を抑えて木造にという発想から2棟建てにしたのです。ところが完成予想図を見ると、デザインが美しく、個性的な外観になりました。講堂も木造でできると分かった時、一つにまとめる話も出たのですが、一つの大きな箱のような建物より、2棟のほうが魅力的と皆さんが感じたようです。

K部長
子供部屋など騒がしくなる場所を講堂とは別棟にすることで、静かな講堂を実現できます。また、2棟の間に中庭ができ、外光も多く取り込め、館内がゆったりと、明るくなりました。中庭に面した談話室は、とても居心地のよい空間になっています。

6火災の心配も少なく「経済的です」

Q6オール電化とLED導入した理由

——オール電化で、照明は全てLEDと聞きました。それはなぜですか?

館長
初期投資に少しかかりますが、光熱費が少なくて済むので、長い目で見れば経済的です。また火災の心配が少ないことも重要です。

7無上仏のなされるお仕事「皆さんがどんどんやる気に」

Q7どうして短期間で落成

——土地購入から落成まで約1年半。とても短期間でできたように思いますが。

宮本講師
予算の見通しが立たないままのスタートでしたが、建立は無上仏のなされるお仕事なので、凡夫の思慮を超えています。工事が進むにつれて皆さんがどんどんやる気になられ、最後は圧倒されるほどでした。一から設計した会館なので、法城にふさわしい工夫をいろいろ盛り込むことができました。これから会館を建立する皆さんの、参考になればと思います。

——どうもありがとうございました。

編集後記

金沢会館の特徴をみてみると、先進的な技術と木造建築という伝統的な建築が融合し、参詣者のために細やかな配慮がちりばめられた会館ということがよくわかりました。

真剣な聞法のために建てられた会館です。

これからも浄土真宗金沢会館で、真剣に阿弥陀仏の本願を聞かせていただきましょう。

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